2009年10月01日

つうかあの仲

つうかあの仲「ほら、昨日のあれ、どうなった。」「ああ、あれね。もう大丈夫よ。」「そうか、よかった。」
長年連れ添った夫婦がよくこんな会話をします。
そばで聞いている子供達は何のことを言っているのかさっぱりわかりません。
「あれって何?何が大丈夫なの。」「まあまあ・・・」と言われて終わってしまいます。

この場合の夫婦の仲のことをよく「つうかあ」の仲と言います。

「気心の知れたもの同士で、ちょっと話をすれば、すぐに分かり合える間柄」
と辞書には載っていますが、いったいこの「つう」と「かあ」はどこからやってきたのか
不思議に思いました。

はっきりした語源はないということになっていますが、おもしろい仮説を発見しました。

江戸時代に十辺舎一九(じっぺんしゃいっく)が書いた滑稽(こっけい)本
「東海道中膝栗毛(ひざくりげ)」があります。
その本に登場するこっけいな2人組みの主人公に弥次さん・喜多さんがいます。

ある時代劇映画の中でこの二人が、
茶店の器量よしの娘がなにやらそわそわしているのを怪訝そうに見ています。
しばらくして若い二枚目が店に入ってくると、その娘となにやらひそひそ話。
やがて二人連れ立ってお芝居見物に出かけていきます。

ここで弥次さんが「・・・つうことだ。」というと、
喜多さんが十分に納得した様子で「そうかあ。」

つまり「・・つうことだ。」の「つう」と「そうかあ。」の「かあ」が語源だという説です。
おそらくこの説で間違いないと思います。



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Posted by ベンジャミン at 16:55│Comments(0)言葉の意味・語源
 
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