2011年10月25日

炭酸水素ナトリウムの分解の化学反応式はこうやって覚えよう

炭酸水素ナトリウムの分解の化学反応式はこうやって覚えよう炭酸水素ナトリウムの分解の化学反応式はこうやって覚えよう炭酸水素ナトリウムを熱すると、炭酸ナトリウムと水と二酸化炭素に分解されます。

分解の実験で代表的なもので入試にもよく出題されます。

中学校の教科書には載っていませんが、化学式をテストに出すクラスが数多くあります。

その化学反応式(この箇所、ご指摘があり訂正いたしました)が、

2NaHCO3→Na2CO3+H2O+CO2 です。

(COの次の3・Hの次の2・COの次の2は、実際はその元素記号の右下に小さく書きます)

水と二酸化炭素はすぐに覚えられますが、炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムがなかなか難しい。


まず炭酸水素ナトリウムから行きましょう。

最初にナトリウムのNa、そして水素のH,それから炭酸をCO3と書いていき、
最後に大きな数字2を先頭につけるのです。


次に炭酸ナトリウムです。

これも最初はナトリウムのNaですが小さな数字2を付け加えます。

そして炭酸のCO3は先程と同じです。


しかしここで疑問が生じます。

なぜ炭酸水素ナトリウムのNaのそばには2がないのに、
炭酸ナトリウムのNaの右下には2の数字が添えられているのか。

実は炭酸水素ナトリウムの化学式の筆頭に書かれている大きな数字の2がポイントなのです。

この2は、Naが1個、Hが1個、Cが1個、Oが3個が合体して1組になったものが、
もう1組あることを示しているのです。

つまり、NaもHもCも2個ずつあって、Oにいたっては6個もあることになるのです。

したがって、炭酸ナトリウムの化学式がNa2CO3であっても、

CO3はもう1つ残っているのです。

それがCO2の気体となって出てきたのです。

酸素原子のもう1個はどこへ行ったのでしょう。

そうなんです、H2がもらってH2Oの水になったのです。


モデル図で書いていくとよりはっきりと納得でき、とても覚えやすくなります。

是非お試しください。


よろしければクリックをお願いしますキラキラ 

にほんブログ村 教育ブログ 塾教育へ
にほんブログ村

克塾へのリンク





同じカテゴリー(覚え方)の記事
Moroseの覚え方。
Moroseの覚え方。(2019-03-23 18:49)

英語・月名の覚え方
英語・月名の覚え方(2018-04-19 13:12)

Posted by ベンジャミン at 23:45│Comments(4)覚え方
この記事へのコメント
本当にわかりやすかったです。 このようなブログがあると、
授業でわからなかった部分が補えるのでとても助かりました
これからも、理科をがんばっていきます


本当にありがとうございました
Posted by 中2 at 2012年05月15日 01:15
塾のプリントに問題があるのに、教科書に載っていなくて困っていました。ありがとうございました。
Posted by 受験生 at 2012年07月29日 13:49
すごく分かりやすかったです
ありがとうございました!
Posted by 受験生 at 2012年10月19日 19:30
高校生に教える立場からすると、
そのように教わった生徒はすぐに化けの皮がはがれてしまいます。
係数と下付き添え数字の区別がつかなくなってしまい、後々が大変。

「HとNaが置き換わって、Naが2つになるから」という説明ではいけませんか?
NaHCO3 と NaHCO3 でNaとHが置き換わる
NaNaCO3(つまりNa2CO3) と HHCO3(つまりH2CO3)
そしてH2CO3が分解してH2OとCO2

最後に根本的な間違いとして「2NaHCO3→Na2CO3+H2O+CO2」は化学反応式であって化学式ではありません。
Posted by 高校化学で破綻を来す at 2013年04月06日 13:49
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。