「チーチーカーカー」 と 「ピーピーカーカー」
パサついた食べ物がのどにつかえてうまく飲み込めない状態を、
沖縄の方言で「チーチーカーカー」と言います。
例えば、硬いせんべいをお茶なしで何個も食べ続けた状態がこれに近いと思います。
ネットで調べるとそのように書かれているのですが、
のどが乾きすぎてはやく水分が欲しい状態のときにも遣われているようです。
いずれにしても、つばが飲み込めないほどのどがカラカラになった時の感覚と、
「チーチーカーカー」はぴったりと当てはまります。
「カーカー」は「からから」から来ていると容易に推測できるのですが、
「チーチー」の語源はいったい何なのか。
おそらく、のどが乾いてヒリヒリの「ヒリヒリ」ではないかと思われます。
「ヒリヒリ」→「ヒーヒー」→「チーチー」となったのではないでしょうか。
ところで、妻がよく使う方言に「ピーピーカーカー」という言葉があります。
ネットで検索しても出てこないので、まだ正式な方言でなないようですが、
「その日暮らし・明日の食料にも困るほどの状況」を指しています。
これは「チーチーカーカー」のチーチーをさらに強めた言い方ではないかと考えられるのです。
「ピーピー」は鳥のひなの鳴き声を想像させます。
親鳥からの餌を口を大きく開けて必死にほしがる様子とオーバーラップするのです。
ともあれ、「チーチーカーカー」と「ピーピーカーカー」両方とも、
擬態語や擬音語を取り入れた面白い方言であることは間違いないようです。
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