「蒸」の部首はなぜ「れっか」ではなく「くさかんむり」なのか
「蒸」の部首は「れっか」だと思っていました。
蒸す(むす)と読み、蒸し焼きなど熱を加えるイメージが強いからです。
しかし辞典には、植物に関係する「くさかんむり」のところに載っています。
一体なぜなのか。
漢和辞典で調べてみてやっと納得しました。
もともとこの漢字は、草が上へ上へと盛んに伸びることを意味していたそうです。
そのため、「蒸」には収穫したものを捧げる祭りという意味もありました。
決め手になったのは、「火をつけて燃やすもの」という解説。
昔は、皮をむいたあさがらを燃料に用いていたとのことです。
「れっか」が下に付いているわけもこれでわかりました。
つまり、燃えることよりもその元となる原材料を重視しているのです。
漢字の勉強で一番難しいのが部首の判別ですが、詳しく調べれば調べるほど奥が深くて、
おもしろいものです。
これで「蒸」の部首を間違えることはなくなるでしょう。
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