ピース又吉はなぜ芥川賞を獲得できたのか

ベンジャミン

2015年07月17日 11:28

最初は大仕掛けのドッキリかと思いました。

しかし、今日の沖縄タイムスにはあちらこちらに芥川賞受賞を喜ぶ記事が盛り込まれています。

ピース又吉がNHKの番組を担当しているのを見たとき、正直「えっ、こいつが」と思いました。

死神と呼ばれた風貌に似合わず、確かな文学的才能を持っているとNHKは見抜いていたのです。

雑誌においても、様々な本を紹介する読書芸人だったのです。

三島由紀夫賞の最終選考に残り、わずかな差で逃がしてしまったと聞いた時もびっくりしました。

今回芥川賞が取れたということは、三島賞よりもランクが下だということの証明なのか。


いや、そうではなく、彼の作品「火花」の単行本が話題性も手伝って64万部も売れている事実が大きく影響したのでしょう。

時には、専門家よりも大衆の方が鋭い観察力を発揮する場合があることの一例だと言えます。

改めて芥川賞おめでとうございます。

紛れもなく彼は日本文学史にその名を刻みました。

もしかすると、将来彼の作品が学校の教科書に掲載される日が来るかもしれません。

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