シンゴジラ、なかなかの出来栄え

ベンジャミン

2016年08月16日 21:24

久々に家族と映画館へ足を運びました。

またゴジラか、何度リメイクすれば気が済むんだ。


大ヒットしたハリウッドのゴジラと比べるとどうなんだろうか。

日本のゴジラはどちらかというと、こじんまりとして迫力に欠けるのではないか。

いやいやとんでもない。

さすが本家本元、よくぞここまでパワーアップさせてくれたものだと、正直感服しました。

長時間があっという間に過ぎてしまう、全く飽きの来ないスピーディーな展開に釘付けになりました。

日本国家に緊急事態発生。

さあ、日本政府は総理大臣以下どのように対処するのか。

その対応の仕方が非常にこと細かく描かれるのですが、政府高官達や防衛省の役人らは早口で話し、
ややもすると無表情なのがかえって緊迫感を生み出しているのです。

ジタバタ騒がず、できるだけ冷静にことを運びますが、事態は核兵器を使う段階に入ることになり、
東京を中心とする首都圏はゴジラと共に壊滅という危機を迎えます。

この間に、ネット上での反応、報道各社の情報合戦、株価の暴落、アメリカ政府の対応やらが、
音声の重ね合わせや映像の急展開でどんどん先へと進み、やはり一番の見せ場であるゴジラ対日本国家の戦いには、
本物の戦車や航空機を登場させて臨場感たっぷりなのです。

やっとゴジラをおとなしくさせた後の作戦本部の人々の反応が、
ついに終わったかというため息混じりだったことも、
日米の文化の違いをくっきりと浮き彫りにしました。

アメリカならお祭り騒ぎのようになるところを、敢えて抑えたところに日本映画独特のリアル感が出ていました。

ハリウッドゴジラに勝るとも決して劣らない。

ゴジラ映画の最高峰に位置する傑作だと確信します。

是非、一度ご覧ください。










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