2011年02月15日
二枚目の語源

塾の生徒から訊かれたので調べてみました。
江戸時代、上方歌舞伎の芝居小屋には八枚の看板が立てられていたそうです。
一枚目には主役、二枚目には美男子役、
三枚目には道化役の名前が書かれていたことから来ているとのことでした。
では、四枚目から八枚目までの役柄とはどういったものだったのか。
四枚目・・・中軸と言って準主役の名が書かれたそうです。
五枚目・・・敵役(かたきやく)、つまり主役に対抗する悪役のことです。
六枚目・・・実敵(じつがたき)、善人の要素を持つ二枚目の敵役。
七枚目・・・実悪(じつあく)、残忍な悪役。
最後の八枚目には座頭(ざがしら)、一座を率いる座長の名が記されたとのことです。
一般によく使われるのは二枚目と三枚目。
その他があまり使われないのは、敵役や悪役だということと、
演技の派手さに二枚目・三枚目ほどのものがなかったことによるものと思われます。
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Posted by ベンジャミン at 00:15│Comments(0)
│言葉の意味・語源