2015年11月05日

すてき(素敵)の「てき」はなぜ「敵」なのか

小学6年の問題集に「すてき」の「てき」は「敵」か「適」かという設問がありました。

解答は「敵」でした。

普段から見慣れているために「敵」で正解としましたが、
「適」の方がふさわしいのではないかという考えが頭をもたげました。

「素」には、「普通の程度を越えていて激しいこと」という意味があります。

「素早い(すばやい)」、「素っ頓興(すっとんきょう)」などがその用例です。

「敵」には、味方の反対のほかに、「…に応えるもの、ふさわしいもの」という意味がありました。

好敵手に対して、「相手にとって不足はない」という言い方には、
この意味が含まれキョロキョロています。

つまり、素敵は「普通の程度を越えているものに相当する」と解釈することができます。

しかし、「適」にも「それを行う能力がある」という意味があり、
「適」を当てても不都合はないように思われます。

広辞苑を引いてみると、「素敵」は単なる当て字で「素適」・「素的」とも書くと載っています。

当て字だと知って少なからずがっかりしましたが、素適も間違いではないとわかってホッとしました。

ただ、正解は一つにしておかないと混乱が生じるので、「すてき」は「素敵」と書かなければならないとなっているようです。すてき(素敵)の「てき」はなぜ「敵」なのか



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Posted by ベンジャミン at 14:05│Comments(0)言葉の意味・語源
 
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