2017年09月19日

うがった見方とは、ひねくれた見方ではなかった

ラジオのアナウンサーが「これはうがった見方かもしれませんが…」と言った時、
ああ、これはひねくれた見方あるいは疑ってかかる懐疑的な言い方なんだと思っていました。

ところが、全く逆でした。

うがったは穿ったと書き、「雨垂れ石を穿つ」の穿つから来たものだったのです。

「穿つ」は穴をあけるということで、
そこから、貫き通す、物事を深く究めるという意味があります。

つまり、穿った見方は深いところまで掘り下げた積極的な考え方だと言うことができます。

調査によると、全体の半数近くが誤った用い方をしていたそうです。

言葉の響きから、どうしても「疑う」が頭に入って来るからでしょう。

「うがった」という、過去形のような言い方も影響しているのではないでしょうか。

「穿つ見方をしますねー」と感心するように言えば、誤解を生じないと思います。ハブうがった見方とは、ひねくれた見方ではなかった

同じカテゴリー(言葉の意味・語源)の記事
Posted by ベンジャミン at 19:44│Comments(0)言葉の意味・語源
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。