2012年01月12日
サモア、最も日没が遅い国から世界一夜明けの早い国へ

去年の12月29日(木)が終わる午前0時に30日(金)を一気に飛び越え、
大晦日の31日(土)にしたそうです。
いったいどういうことなのか。
サモアは国際日付変更線(東経180度あるいは西経180度)の近くに位置しているため、
つい最近までは世界で最も日没が遅い国としての観光名所となっていたのです。
地球が西から東へと自転しているため、太陽は東から昇り西へ沈むように見えます。
サモアは日付変更線からぎりぎり東側の時間帯を取っていたため、
夕日が見られる最後の国としてその名を知られていたのです。
実は、日付変更線の周辺諸国はその国の都合によって、
その東側あるいは西側のどちらかの時間帯を選択できるのです。
ではなぜ、西側を選択して世界一夜明けの早い国の仲間入りを決意したのか。
近くにあるオーストラリアやニュージーランドとの貿易が、
思うようにはかどらなかったためなのです。
たとえば、サモアが金曜日の午後であるとき、
オーストラリアはすでに翌日の土曜日(休業日)を迎えています。
つまり、1日ずれるために、目と鼻の先にある国々と仕事ができないのです。
その不便さを解消して貿易を発展させようという狙いがあるのです。
世界地図の日付変更線がなぜ途中で右や左にくびれていたのか、
サモアの話で十分納得できました。
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Posted by ベンジャミン at 17:12│Comments(0)
│時事問題