居合道合格に650万円かかるのか

ベンジャミン

2018年08月18日 13:34

最近、日本スポーツ界で不祥事が相次いでいます。

女子レスリング五輪4連覇で国民栄誉賞を受賞した伊調馨選手に対する、栄監督のパワハラ疑惑。

理由は伊調馨選手が栄監督の下を離れて田南部コーチに指導を仰いでいたことらしいのです。

伊調選手は練習場の使用を禁止され、田南部コーチは左遷されるというパワハラがあったというものです。

日本大学アメリカンフットボール部の内田前監督と井上元コーチによる、悪質反則問題も記憶に新しいところです。

ボクシング協会の山根会長による不正判定問題や、暴力団組長との過去の付き合いも明るみに出ました。

よくもまあ、こう次から次へとスキャンダルが続くものだと呆れているところへ、
今度は全日本剣道連盟による悪しき慣例が暴露されています。

居合道昇段試験合格のためには、審査員に多額の報酬を手渡しておかなければならないというものです。

ある八段受験者は、複数の審査員に650万円渡すように求めらたという告発状を提出しています。

居合道とは日本刀を用いた武術で、映画「ザ・ヤクザ」で冒頭に高倉健が見事な居合を披露しています。

「雨上がる」でも、寺尾聰が林の中での剣術の鍛錬で息を呑むような居合を見せています。

あの崇高なイメージが幾分壊れてしまいました。

金を払えば合格させるという図式は、日本医科大学の裏口入学とさほど変わりありません。

2020年のオリンピックを前にして、あちらこちらで長年かかってこしらえられた膿が吹き出しています。

早めに手を打って公明正大で純粋なスポーツ精神に戻さないと、オリンピック開催さえ危うくなってきます。




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