台風素通り、雨チョッピリ、沖縄本島もヤバイ
いよいよ夜間断水へ突入なのか。
まとまった雨を期待していた台風5号は、那覇市の南を素通りして大東島へと去って行き、
明け方に降った雨はほんの少し、また青空が広がっています。
普段なら喜ぶべき晴れの天気が、近頃では恨めしく思えてなりません。
調べてみると、過去13年間ずっと沖縄では夜間断水さえ行われていませでした。
昔は毎年のようにあったので意外でした。
東京オリンピックの一年前、1963年には70数年ぶりの大干ばつに見舞われ206日間に及ぶ給水制限があり、
本土から友情の水が船で送られて来たほどの厳しい状況だったそうです。
当時9歳だったので、あまりよく覚えていませんが、夜中に蛇口を捻っても水が出てこなかったことだけは記憶に残っています。
そして、懐かしく思い出したのが1981年から82年にかけての、実に326日にも及ぶ給水制限です。
夜間断水は当たり前、ついには隔日断水にまで踏み切り、
水が出る日にはポリバケツにできるだけたくさんの水を入れていた風景が蘇って来ました。
ポリバケツは連日飛ぶように売れていました。
時折消防車による給水があり、バケツを持って並んだこともありました。
自衛隊機による人工降雨作戦も確かにありました。
雨乞いの儀式も当てにならず、科学的な実験による、空から2600リットル分の水を撒く方法でしたが、思った程の効果はありませんでした。
あの悪夢が再び巡ってくるのか。
頼みの綱である台風も期待を裏切るとなれば、そろそろ覚悟を決めておかなければならないようです。
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