2012年06月11日

松井知事、「自分で死ね」は言い過ぎ

松井知事、「自分で死ね」は言い過ぎ大阪心斎橋での通り魔は、刑務所から出所したばかりの服役囚だったことがわかりました。

預金が20万しかなく、住む家も仕事もない、自分はもう死ぬしかないと思ったそうです。

包丁を購入して死のうとしたが死に切れず、
人を殺してしまえば死刑になると思い犯行に及んだということです。

覚醒剤取締法違反で捕まった彼は、麻薬の常用者であったと考えられます。

常識ではとうてい量れない、全く理解不能な行動に出る恐れは十分にあったのです。

これに対し松井府知事は、 「そんなに死にたければ自殺しろ、自己完結しろ。」 と、政治家が決して口にしてはならない発言をしています。

気持ちは痛いほどよくわかります。

特に被害者の遺族はいたたまれない気持ちでいっぱいで、犯人が憎くて憎くて仕方ないでしょう。

しかし、 「罪を憎んで人を憎まず」 です。

確かに、非常に実感しにくいとても奥の深い考え方です。

仮に自分が被害者となって、かろうじて生き延びた場合にもこんな考え方ができるかと言われると、
正直自信は全くありません。

それでもあえて言わせてもらうと、磯飛容疑者のような境遇に身をおいてしまい、
精神錯乱を起こして犯罪に走るケースは過去にもありました。

責任の一端は行政にもあるのです。

「命の電話」の存在を広報を通して伝えていく活動は、ちゃんとなされていたでしょうか。

メディアを通して呼びかける運動が頻繁に行われていたでしょうか。

生活保護の相談に来る人に対して、邪険な扱いをする公務員はいなかったでしょうか。

長引く不況でにっちもさっちも行かない、どうしようもないと悩んでいる人々は、
決して少なくないはずです。

それなのに、上に立つ人が 「死にたきゃ死ね」 の態度では、
同じような犯罪が繰り返されてしまう可能性が高くなります。

政治家としての立場からすれば明らかに失言です。

犯人に対して同情するわけではありませんが、松井知事の死ね発言は一刻も早く撤回すべきでしょう。

若者達に対する影響も深く考慮しなければなりません。


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Posted by ベンジャミン at 16:47│Comments(0)事件
 
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