塾長の独り言

  

今から60年ほど前、私が5才の頃に「まぼろし探偵」というテレビドラマがありました。

赤いマントに黒マスク~

この主題歌が流れるとテレビの前に釘付けになったものです。

まぼろし探偵の正体は日の丸新聞社の少年記者だとみんなわかっていましたが、
他の出演者たちは全く知らないことになっているのが不思議でたまりませんでした。

変身する時に目だけを覆う大きなマスクをかけるのですが、それらを着用するときがそのまま映し出されていて、
今考えるとずいぶん原始的な変身シーンだったのです。

それでも、子供である我々は夢中になって「まぼろし探偵」ごっこで外を駆け回っていました。

まぼろし探偵の相手役が、子役時代の吉永小百合だったことを最近知りました。

幼い子供は、主人公の動作ばかりを追いかけていたのです。

映画化もされて3本あったそうですが、それらを見た記憶は全くありません。

まぼろし探偵の漫画もありましたが、これが「エイトマン」で有名な桑田次郎の作品だと知って驚きました。

月光仮面もウルトラセブンも彼が描いていたと知ってさらにビックリ。

子ども時代の大半は、桑田次郎のおかげで楽しく過ごしていたことになります。

テレビ放映の時間帯は、毎週水曜日の夕方6時15分から45分までの30分間だったそうです。

その後、7時までには母親から寝るように言われていたことを懐かしく思い出しました。









  

西郷輝彦の「傷だらけのエンジェル(天使)」がヒットしましたが、
ショーケンこと萩原健一と水谷豊が共演した「傷だらけの天使」というドラマも世間から注目を浴びました。

最初はあまりにもふざけた番組として非難を浴びていましたが、徐々に視聴率を稼ぎ、今でもその人気は続いているようです。

現在「相棒」で主演の水谷豊が、本当に本人かと思うくらい、まるでチンピラヤクザの子分のような役で出ています。

ショーケンも探偵事務所に雇われた若者と言うよりは、チンピラヤクザの兄貴という感じで、
当時の親たちが眉をひそめたのもよくわかります。

しかし、この二人の常識を打ち破った演技力は一見の価値があります。

ファッションもメチャクチャでダサイと思わせておいて、結果的には当時の若者に多大な影響を与えています。

二人のセリフのやり取りはまるでマシンガンのように飛び交いますが、テンポが良くて見るものを釘付けにします。

主演の萩原健一と真っ向からぶつかって行くような水谷豊の演技が光っています。

機会があれば是非ご覧ください。


  

るろうに剣心の恋人役から銀座のママへ。

武井咲が「黒革の手帖」で芸域を広げています。

若いのに着物姿が本当によく似合っていることに驚きます。

銀行から大金を横領するという悪女役を、
落ち着いた幾分低い声で演ずる変貌ぶりに、さすがは女優だと感心させられます。


ネットの動画で、CMをドンドン飛ばしながら、
あまりのおもしろさに第5話まで一気に見てしまいました。

脇を固める俳優人もそれぞれの役を上手にこなしているので、
時が経つのを忘れる程でした。

一時世間を騒がせた高嶋政伸や高畑淳子の名演技も花を添えています。

このドラマの出来栄えは最高です。

それにしても武井咲は、チャーの歌の「気絶するほど悩ましい」
を想起させる魅力溢れる女性になりました。

  

岡寛恵、そんな女優いたっけな。

爆報THEフライデーで紹介されるまで全く知りませんでした。

彼女は映画「時をかける少女」のヒロイン原田知世の妹役で出演していたそうです。

10代の頃の彼女は確かに原田知世に似ていました。

岡寛恵は、これからブレイクしようという矢先に信じられない悲劇に直面します。

右折しようとした車に信号無視の直進車が突っ込んだのです。

一瞬の出来事に気を失った彼女はやがて、顔が何かで濡れていることに気づきます。

それは何と顔じゅうから滴り落ちる血でした。

ふとバックミラーを覗くとそこには、
無数の窓ガラスの破片が突き刺さった恐ろしい顔の自分が映っていたのです。

すぐに手術を受けましたが、顔には縫合のあとが多数残り、
女優への道を無残な形で絶たれてしまいました。

バイトをしながら食をつなぎますが、フランケンシュタインのような醜さでは、
まともな接客業はできませんでした。

しかし、絶望の日々を送る彼女に光がさします。

形成外科という整形手術です。

縫合の跡を消すという画期的な手術により彼女の顔は甦ります。

しかも超美形になって。

現在彼女は女優として復活、舞台の仕事に取り組んでいるそうです。

さらには、声優としても大活躍していたのです。

「バイオハザード」のミラジョボビッチをはじめ、「タイタニック」のケイトウインスレット、
「スパイダーマン」のメリージェーンワトソン、「アイアンマン」のグウィネスパルトロー、
「インポッシブル」のナオミワッツ、「オーストラリア」のニコールキッドマン。

他にも、ウィノナライダー、ジェニファーロペス、ユマサーマンなどなど。

数え上げたらキリがないくらいの、
名だたる外国映画ヒロイン達の吹き替えはほとんど岡寛恵が担当しています。


いやはやビックリしました。

彼女は素晴らしい声で、全国のお茶の間に登場していたのです。

きっとこれからは、映画やテレビでも復活を成し遂げることでしょう。








  

おとといの爆報THEフライデーを動画で見ました。

メインは有栖川宮詐欺事件でした。

ある日、結婚式の招待状が届きます。

有栖川宮祭祀後継者の識仁(さとひと)殿下とその妃殿下、
場所はカナダ大使館地下の会員制ラウンジ。

これを届けられれば、各界の著名人や名の売れた芸能人は出席しなければと思うことでしょう。

何かしら自分のステイタスにお墨付きがもらえるという錯覚を起こすはずです。

受付でご祝儀袋を渡すと、さらに参加費一万円を徴収され、殿下妃殿下と共に収まる記念撮影にも一万円、
皇族に対して最低限一万円はみんな入れたであろうと考えられますから、
一人当たり3万円以上騙し取られたことになります。

これだけふんだくられても将来の自分への投資だからと多少不審に感じながらも払ってしまう。


身につけた衣装が平安時代の衣冠束帯と十二単衣。

その後勲章をたくさん飾った軍服姿とゴージャスなドレスを姿。

服によってもだいぶ欺かれています。

歌手のダイアモンドユカイが一時間程歌を生演奏で披露、
石田純一も来ている、大手芸能事務所の社長や政界や財界の大物も居れば、
たとえフリーターの人でも、上層階級の仲間入りをしたと勘違いすることでしょう。

質素な立食パーティ形式に対する疑念の心も、いったん信じこむと、
意外にシンプルでこれがかえって皇族らしいと、騙す側にとって都合の良い解釈をしてしまう確証バイアスという心理作用があるのだとか。

大掛かりな集団詐欺かと誰もが考えます。

実際、警察による事情聴取は石田純一や芸能事務所社長にも及んでいます。

結局逮捕されたのは偽殿下妃殿下と、ダイアモンドユカイに謝礼を払ったラジオ番組のプロデューサーでした。

二年以上の実刑を宣告されて服役、現在は出所していますが、今でも皇族との関係を吹聴しているとのことです。

ここまで来ると、筋金入りの詐欺師と言うか、懲りない奴らだと呆れてしまいます。